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CloudFront アップデート - よりタイムリーなログ保管、キャッシュ統計、人気オブジェクトレポート

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Amazon CloudFront チームは分析やレポーティングの機能を今年たくさん追加してきました。最近のリリースを振り返ってから、今回のリリース内容を紹介します。おそらく皆様ご存知と思いますが、CloudFront はAWS の他のサービスと統合されたコンテンツ配信のWebサービスで、エンドユーザは簡単に効率的な低遅延のコンテンツ配信を行うことが出来ます。

使用状況グラフ

3月には、CloudFront の使用状況グラフをリリースしました。グラフで CloudFront のディストリビューションごとのデータ転送やリクエスト数(HTTPとHTTPS両方)の傾向を確認できます。データは1日あるいは1時間の粒度で表示されます。これらの表は追加の費用無しでご利用いただけます。データを収集して表を表示させるためにディストリビューションの設定変更は不要です。以下は、ある私のディストリビューションのグラフです。:

確認したいディストリビューション、期間、粒度を簡単に選択できます。:

また課金対象のリージョンで絞り込むこともできます。:

メトリックス

先月 CloudFront は Amazon CloudWatch に便利なメトリックスの送信を始めました。これらのメトリックスは1分毎に送信され、数分前の状況が反映されます。これによりほとんどリアルタイムの情報を提供できるようになりました。他のどんな CloudWatch メトリックスと同様に、全ての項目は表示したりアラームを設定することができます。以下のメトリックスがディストリビューション毎に利用できます。:

  • Requests - 全 HTTP メソッドの HTTP と HTTPS 両方のリクエスト回数。
  • BytesDownloaded - ユーザから GET, HEAD, OPTIONS リクエストでダウンロードされたバイト数。
  • BytesUploaded - POST や PUT リクエストで CloudFront を通じてオリジンにアップロードされたバイト数。
  • TotalErrorRate - 全リクエスト中 HTTP ステータスコードが 4xx あるいは 5xx であるパーセンテージ。
  • 4xxErrorRate - 全リクエスト中 HTTP ステータスコードが 4xx であるパーセンテージ。
  • 5xxErrorRate - 全リクエスト中 HTTP ステータスコードが 5xx であるパーセンテージ。

最初の3つのメトリックスは絶対値で、統計を Sum にして見ることがほとんどん場合に適切です。例えば、以下はある私のディストリビューションでの時間ごとのリクエストレートです。

他の3つのメトリックスはパーセンテージで、Average での表示が適しています。以下は私のディストリビューションのエラーレートです(なぜエラーレートが高いのかわからないため、少し時間をかけて調べる必要があります)。

このエラーを監視できるように、以下の通りアラームを設定します。

メトリックスは常に米国東部(バージニア)リージョンに配置されます。コンソールのドロップダウンメニューでリージョン選択を確認して下さい。ディストリビューションにこれまでトラフィックが無かった場合、メトリックスは作成されません。そのためリクエストが無ければ CloudWatch にメトリックスは表示されません。

New - よりタイムリーなログ保管

CloudFront のログが保管されるタイミングを改善しました。2つの側面で改善があります。1つ目は、CloudFront が Amazon Simple Storage Service (S3) のバケットに保管される頻度を上げました。2つ目は、データを集めてからデータを保管するまでの間の遅延を削減しました。これからの改善により、バケット内にある最新のログファイルはつい1時間前起こったイベントが反映されるようになります。

今回のリリースの一部としてバッチ処理のモデルも改善しました。この結果、これまでより保存頻度が上がったにも関わらず、保存されるファイル数が減りました。

New - キャッシュ統計 と 人気オブジェクトのレポート

キャッシュ統計レポートを新たにリリースしました。レポートはログファイル内のエントリに基づいており、ディストリビューション毎や全ディストリビューションで確認ができ、60日間の間で好きな期間を1日の粒度で表示させたり、同じ60日間の14日について1時間の粒度で表示させることができます。これらのレポートはユーザの地域でフィルタリングすることができます。例えば、ユーザの地理的な地域に応じたトラフィックの特性をより理解するために、大陸ごとにフィルタリングすることができます。

以下のレポートが利用できます。:

  • Total Requests - このレポートは全てのメソッド、全てのHTTPステータスコードでの合計リクエスト数を示しています。
  • Percentage of Viewer Requests by Result Type - このレポートはユーザからの全リクエスト中のキャッシュヒット、ミス、エラーのパーセンテージを示しています。
  • Bytes Transferred to Viewers - このレポートは全てのHTTPメソッド、全てのリクエストにおけるレスポンスで CloudFront がユーザに送信したバイト数を示しています。また、エッジキャッシュ(CloudFront のノード)に無かったオブジェクトをユーザに送信した合計バイト数も示しています。これはオリジンからのデータ転送量のよい近似値です。
  • HTTP Status Codes - このレポートはユーザからのリクエストに対するHTTPステータスコード(2xx, 3xx, 4xx, and 5xx)の回数を示しています。
  • Unfinished GET Requests - このレポートは全リクエスト中におけるダウンロードが完了しなかったGETリクエストのパーセンテージを示しています。

レポートは以下の通りです。:

新しい人気オブジェクトのレポートは、指定した期間における上位50位の人気オブジェクトについてリクエスト回数、キャッシュヒット回数、キャッシュミス回数、エラーレートを示しています。これはユーザにどのコンテンツが人気があるかを理解したり、よくリクエストされるオブジェクトについての問題(例えばエラーレートが高いなど)を見つけるのに役立ちます。以下は、ある私のディストリビューションのレポートです。:

今すぐご利用いただけます

新しいレポートやよりタイムリーなログ保管は既にご利用頂けるようになっています。


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